Podcastをビジネス化する為に我々が考えなければいけない事。

昨日(正式には今日の未明)のくりらじさんのUstream内で非常に興味深い発表があった。
詳しくは次回の週刊net reportを聴いて頂ければ分かるが、有料コンテンツに向けての取り組みを行う模様です。
Podcastという媒体は、やっている側から見ても聴いている側から見ても非常に便利で面白いソースだと思う。


第一にそのポータビリティ。
ラジオやテレビでは一番の問題点、「電波」という厄介な代物が存在する。
それに対して、Podcastにはそれは関係しない。
いつでもどこでも楽しめるのは、このストリーム時代?何よりも強い武器だと思う。
特にiPhone始め、外でも利用出来るデバイスがこれから増えてくる事を考えると、より存在感が増すわけだ。


第二に既存メディアでは語られる事の無い、より深い情報が得られる所にある。
より深いというより、現場の声、リスナーの立場に近い位置での疑問や問題提起が行える場所だと考える。
特にその分野に対する専門家がパーソナリティである番組は、その色が大きく影響を及ぼす事だろう。


しかし今の状態ではビジネス化するに於いて問題点も多い。
既にいくつかの番組がpodcastを利用してスポンサーや有料化をはかっている訳だが、ほとんどの場合に於いてそれは既存番組のオマケの様な存在になっている。
つまり、ラジオやテレビの側からしてみたら、今の状態でも視聴率、聴取率に対して血眼になって制作をしている訳だから、podcastを本腰にしよう等とは考えもしない訳である。
むしろその存在が違う場所で大きくなるというのは彼らにとってマイナス面の方が大きいのかもしれない。
それは他のpodcastを配信している番組の質にもよるかもしれないが。
結局は既存メディアと対決しなければならないのか?
もしくは彼ら(ラジオが一番影響を受けるだろうが)がこちらにシフトするのか?
どちらにしても、今Podcastをビジネスモデルに考えて足りない物は、有能な噺家(パーソナリティ)、専門知識を持った人材、番組の色と企画、構成力等、様々な番組制作面での要素と、もうひとつ重要な事。


配信方式、課金方式。


これは今、携帯電話でのアプリケーション売り上げの実績を考えると解る事だが、やはりPodcastを大手携帯メーカーの端末でも落とせる様にするのが一番かと思う。
実際、iPhoneを手に入れてPodcastがより身近になった、もしくは初めて体験したという方も少なくないだろう。
結局人はものぐさで、面倒な事は嫌いな訳だ。
わざわざサイトに足を運んでRSSを探して登録なんて事はしたくないのだ。(もしくは解らない)
外で聴きたい時にすぐに聴ける事が重要なのだ。
その為には、ワンボタンで、どんな携帯端末でも、気軽にダウンロード出来る事が一番の近道だと思う。
クレジット払いとかでもなく、携帯アプリを購入するかのように。iPhone Appを購入するかのように。


Podcastには良い番組は沢山ある。
テレビにも、ラジオにも勿論ある。
本当はみんな喧嘩しないで、協力して良い情報を共有出来たらいいのにな。



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