エンターテイメントかくあるべし

日本のエンターテイメント界における金字塔といえば、老若男女共通する回答は『ディズニー』だろう。
かくいう私も実は某日行って参りまして、快晴に恵まれた夢の国はまさにその名に相応しく、我々をおとぎの国へと誘ってくれました。行く前はクラブ33を探したり、キャストのネームプレートに着目したりとやりたい事があったのですが、いざ入園してみると、そんなことに気を使えないくらい楽しかった。というよりも楽しませてもらった。
開演してすぐにショーをやり、目星のアトラクションに並ぶ間も客を楽しませてくれる細かな演出、風景。食事にしてもキャストの気の利き方、パリのディズニーリゾートからのシェフを呼んでのレシピ。お土産も可愛く、小さなショーにも油断はなく、掃除の余念の無さ、そして何よりも、そこにいる人々の幸せそうな顔。
夕方の照明、常に流れてくる映画のサントラの様な音楽。
スキが無い。
そしてその環境を作るスタッフ、そのスタッフを育てるシステム、何よりも、ここで働きたい、踊りたい!と思わせられるディズニーの魅力がすごい。
昼間に行われたディズニーシーの海上ショー。
僕は生まれて初めて、ショーで涙を流した。とにかく完璧で、音楽も素晴らしかった。
そして、人々を楽しませたいという、エンターテイメントの根底にある想いがストレートに伝わってくる。
人を楽しませる為に演じている姿勢が凄かった。
特に僕が心をうたれたのは、ショーの端の方で、一部の区画からしか見えない場所にいた2人の妖精?が、音楽を手話で表現し(見事に音楽の様な表現で)脇役であるにも関わらず、一心不乱に踊っている姿に、やられた。僕が映画という世界に足を踏み入れたからこそ、彼らへの見方が変わり、心をうたれたのだろうが、本当に素晴らしかった。
人を楽しませることって、すごく幸せな事なんだな、と思わされた1日だった。